|
合格体験記
Class of 2006の Y・S さん
【留学目的】
私の留学目的は、大きく分けて3つあります。
1つは、国家公務員として仕事を始めて何年か経ち、自らの仕事やキャリアパスに有意義なものとなるような知識・技能を身に着けたいと、強く感じるようになったことです。特に、行政機関のあり方、行政機関におけるマネジメントのあり方、トップや中間管理職のリーダーシップのあり方について、仕事をしていく中で多くの疑問と知識・技能への欲求の高まりを感じていました。
2点目は、最近MBAプログラムについては日本でも様々な大学が提供し出しましたが、行政系のプロフェッショナルスクールは、日本にはほとんど存在しないことです(私の知っている限りでは早稲田大学公共経営大学院は相当すると思いますが、その他は公共政策や政策分析に重きを置いていると思います。)。
最後に、月並みですが、多様なバックグラウンドを持った多くの国々からの来た人々と出会うことで、知的なものを始め、刺激を多く受けたいと願ったからです。
【志望校選定と出願校】
MBAと違い、MPAについては日本で入手できる情報はあまり多くないと思います。私は、U.S News & Reportのランキングを参考に、Public Administration(特にPublic Management)に強い学校を洗い出し、National Association of School of Public Affairs and Administration(NASPAA)のサイトから各校のプログラムの概要を得、志望校を選定しました。
派遣留学ということから落ちることが半ば許されておらず、また、たいていの学校はエッセイの質問内容が似ていたことから、私は次の8校に出願しました。Indiana University (MPA), Syracuse University (MPA), University of Georgia (MPA), University of Pennsylvania (MGA), George Washington University (MPA), New York University (MPA), University of Southern California (MPA), Carnegie Mellon University (MSPPM/MBA)。幸い、全ての大学院から合格通知をいただきました。
その中で、インディアナ大学を選んだ理由ですが、(1)public managementに強い学校であること、(2)日本人がなるべく少ないところ、(3)同じく大学院受験をしていた妻との兼ね合い、という3点を最も満たしたのがインディアナ大学だったからです。ただ、今は留学生に占める日本人の割合が高いと思いますので、2点目については期待外れだったかもしれません。
【レジュメ】
レジュメは、自らの職務経験などを簡潔かつ具体的に書かなければなりません。私は、なるべく具体的な数字を出し、なるべく強くアピールするような表現を用いて、自らの持つリーダーシップや職務上の業績などを書くように心がけました。添削サービスなどは全く利用しませんでした。なお、渡米前は私は知らなかったのですが、アメリカにおける良いレジュメというものは、基本的に1枚に収まるもののようです。
【エッセイ】
私の出願した大学院は、簡単に言えばどこも「なぜこの大学院でPublic Administrationを学びたいのか」というのがお題でした。したがって、(1)自らの長期のキャリアゴール、(2)これまでの職務経験などから学んだこと足りないこと、(3)自分の強みを伸ばし、弱みを補完し、キャリアゴールに近づくためには、大学院で行政マネジメントを学ぶ必要があること、(4)そのためには○○大学が最良の選択肢であること、ということを、なるべく具体的に書きました。
個人的には、変な例えですが、電車で隣に座った人に上記のことを説明してわかってもらえるような内容であれば、良いと思います。つまり、具体的であって、読んで熱意が伝わるような文面でないと、いくら素敵な構成をしていても意味がないと私は思います。
参考本として、カーティス S. チン著『大学院留学のためのエッセーと推薦状』を使いました。また、妻に読んでもらい、理解できないところを指摘してもらいました。大学院側が許していれば、友人などに読んでもらうのも効果的だと思います。
念のため、英文のネイティブチェックだけ専門業者に頼みましたが、中身の添削サービスなどは全く受けませんでした。
【推薦状】
推薦状はほとんどの学校で3通必要となりました。また、少なくとも1つは大学時代の教授からという制約がある学校もありました。
私は職場でお世話になった上司2人と学部時代のゼミ担当教授1人に執筆のお願いをしました。私自身に関してどのようなことを盛り込んで欲しいのか、それが3通で相互補完的となるように考え、お願いをする際にそれぞれの方に盛り込んでいただきたい内容や具体的なエピソードをお知らせしました。
よく推薦状執筆者の身分に関して気にされる方がいます(かくいう私も少しはそうでした。)が、自らのことを良く知る人間が書いた具体的な推薦状は、著名人や世界的権威などが書く薄っぺらい推薦状よりも、はるかに効果的だと思います。ただ、知り合いの先生が出願校で教授をやっているというような、いわゆるコネは、アメリカでは重要だと聞きました。
また、推薦状を書いてくださる方々は忙しいのが通常ですので、早め早めの依頼を気にかけたほうがよいと思います。
【TOEFL/GRE準備】
お金をかけたくなかったこともあり、両者とも市販の本による独学で準備をしました。
TOEFLは、自分が最も弱かったリスニングを中心に、単語、文法などを、いくつかの本を繰り返し解くという方法で勉強しました。特にリスニングについてはなかなか点数が上がらず、強い危機感を抱いていたのですが、TOEFLのリスニングセクションの声の主は毎年決まっていて10人弱くらいしかいないという噂を耳にし、ETSの出すオフィシャルのサンプルクイズを繰り返し解くことで、耳も慣れ、最終的にスコアを上げることができたように思います。
GREについては、TOEFLに力を割いていたこともあり、あまり準備はできませんでした。ITR英語教育研究所訳『はじめてのGREテスト対策数学編』『同英語編』を2回ほど繰り返して解き、後は時間がある昼休みなどにKaplanが出しているGRE単語本で、単語を覚えました。
【キャンパスビジット】
仕事の関係上、キャンパスビジットは叶いませんでした。
【その他】
出願準備の際には、私の場合は英語の勉強に時間をかなり取られましたが、後になって考えていると、エッセイの中身(とインタビューがある学校の場合はインタビューの中身)が合格のためにはやはり一番重要なのではないかということです。また、エッセイの中身を考えることは、自らのキャリアプランを考えることにもなりますし、とても良い機会だったと思います。
現在、こうしてインディアナ大学で学びたいことをじっくりと学び、また、自分の将来を考える時間を持つことができて、とても幸せを感じています。出願準備をなさっている方は大変な思いをしていると思いますが、それを上回るだけの有意義な生活が留学後に送ることができると私は信じています。
|
|